
外貿コンテナの陸上輪送に関与する事業者の中には、輸送ルートの確保のために表3−13に示すような海上輪送ルートの導入を検討したが、このプランも実現には至らブかった。しかし、外貿コンテナ輸送の重要な輸送区間である阪神間における輸送の安定イについて阪神・淡路大震災を契機として関係者の関心が高まっているといえよう。
表3−13阪神・淡路大震災による阪神間の陸上コンテナ輸送の効率の低下への対応として提案された海上シフトブラン例(三井物産株式会社提案)
1.提案名称海の国道ブラン(大阪港〜神戸港間のコンテナ海上輸送ルートの導入)
2.提案の趣旨
・神戸港の主要コンテナ埠頭と近県をフェリー並びにRoRo船で結び、貿易貨物の円滑な海上ルートを確立し、復興貨物輪送の渋滞緩和に資するとともに神戸港の空洞化回避と雇用確保を図る。
・これを機に海上ルートの重要性を再認識させ、陸上貨物の海上へのモーダルシフトを促す。
・本計画を契機に一般公共バースにおける仮設フェリーあるいはRo/Roターミナルの整備を図る。
3.海上輪送ブラン
(1)考えられる輸送案
?フェリー可動橋式は建設工事に相当の期間がかかるため、当面は「サイドランプ式」を利用。
大阪港における空き時間を利用するため、運航時間が限られる。
?RoRo船
大量輸送可能であり適船も多くあるが、港湾労働者組合との協議が必要。
?LoLo船
大量輸送可能だが、積揚設備/ヤード内シフト機器/広いヤードが必要。また、積揚にも時間がかかる。
(2)提案する輸送案と輸送ルート
・神戸港より東側に位置する近県向けには神戸港〜泉北港間を「フェリー」で結ぶ。本輪送に使う船は大阪に寄港する定期フェリーの昼間のスケジュールの空いている時間帯を利用し、1日1往復する。
・神戸より西側に位置する近県向けには「RoRo船」を傭船し、神戸港〜姫路港間に張り付け1日2往復させ、大量にコンテナを輸送する。
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